読了「ニュータウンは黄昏れて」
以前紹介した「狭小邸宅」に次いで不動産クラスタ界隈で話題になってたので読んでみました。
バブル絶頂の頃に6.9%と言う高金利で某ニュータウンの団地を購入し、その後資産価値が大きく下がったり、建て替えするか修繕かで理事会で揉めるなどという住まいにまつわる悲哀を描いた小説です。
細かい背景・周辺の描写からすると、おそらく私の生まれ育った団地ドンぴしゃです。
それだけリアリティがあります。
不動産的視点でみてみると、
・借り換えすればいいじゃん、と思ってたのですが旦那さんの給与が激減したため、軽く銀行に断られます。年収が下がると借換すら出来ません。まさに負のスパイラル。
・やはりバス便は資産価値が下がりやすいというリスクが紹介されてます。地方やNTは車社会だから大丈夫、という意見があるかも知れませんが、年老いてから運転ができなくなってからは一気に不便になってしまいます。資産価値の目減りとのダブルデメリット。
・高金利時に、しかも元利均等払いを選択すると、なかなか元本が減りませんので注意が必要。
示唆に富む内容かつ身近な話と言うこともありぐいぐい引き込まれて読み終わりました。お奨めです

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