「宝くじで1億円当たった人の末路」の持ち家論争について
いま、この本を読んでいます。
各テーマごとに筆者が専門家に対して質問する形式なんですが、賃貸・持ち家の話題がひどかったので、記事で取り上げてみました。
このテーマの専門家は石川さん。
この筆者を選んでる時点で結論ありきなきはしますが。
(以下、〇が石川氏の論)
〇ローンが払いきれなくなるリスクがある
→賃貸も同じです。むしろ賃貸のほうがすぐ追い出されますし、ローンの場合であれば銀行にかけあって条件交渉でリスケできます。当面金利払いだけになる事例もあります。
どちらが家を追い出されるリスクが高いかは明らかでしょう。
〇古くなった家は売っても残債が残る
→もちろん、そのリスクはありますが、
頭金を入れる、資産価値の落ちにくい流動性の高いエリアで買う、適正価格以下で買う、古くなる前に買い替える、など対策はあります。
いずれも、過度なローンを組んでいることが問題であり、収入に見合った物件を購入すれば大幅に上記リスクは減ります。
〇無理なローンを組んで家を買うのはハイレバレッジの投資商品を購入するのと同じ
→違います。ちゃんと実物資産の裏付けがありますので。
〇持ち家だと住まいを変えることがしにくい、固定化される。
→持ち家でも売ったり貸したりすればいいのですから、それは理由になりません。
現に私は数回引っ越してます。
〇「高齢者は家を借りられない」は嘘。(若者が減ってくるので、老後は借りにくいということはなくなると石川さんの理屈)
→そういう傾向はあるかもしれませんが、よっぽど切羽詰まってないと大家は老人に貸したがらないという構図は変わらないです。
孤独死などを一番大家は嫌いますから。
若者に不人気な物件であれば貸してもらえるかもよ、と言ってるに過ぎない。
〔(年金受給前といった)アーリーリタイアした場合のような収入がなく資産を取り崩しながら生活しようとしているような人だと借りづらいのでは?〕といった質問に対しては、
〇交渉事だから不動産屋に事情を話すしかないでしょう。
→これに至っては回答になってません。急にトーンダウンしてます。
それについては、キャッシュフローがあれば大丈夫ともいってますが、ほとんどの人にとって家賃相当のキャッシュフローなんて稼げないです。
こういったやりとりの後、最終的には、「賃貸派の末路は、人生の自由度が増す」、と結論付けてますが、そこに至るまでのアプローチが上記内容なので、まったく同意できませんでした。
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